STUDIO UGOKI

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STUDIO UGOKIのアートワーク特集

今月はUGOKIの設定画やイメージボードをまとめてみました。
ちゃんとUGOKIと名乗る前からも企画作りをやっていたので
その時の画像も含めています。
UGOKIの軌跡(?)ともいえる2011年からのアートワークと共に
設定画などを担当してきたデザイナー、蛯沢さんの
コメントと紹介も合わせてご覧いただければと思います!

corona_char
2011
CORONA Character image
企画書のキャラクター紹介用にアクリルガッシュで描きました。
当時、アナログで描かれたキャラ設定に憧れていたので。
キャラの他に、メカや乗り物、動物などもあります。



corona_comic
2011
CORONA Comic
人生初のGペン!ペン入れが楽しくて毎日朝方まで作業していました。
トーンはPhotoshopで入れています。



eight_char
2012
Eight melody Charcter design
3Dにしたときのイメージが沸きやすいように立体的にデザインしました。
設定がアメリカだったので意識はしたのですが
造形はアメリカン、色は和風になりました(笑)



eight_image
2012
Eight melody Image board
企画書用のイメージボードです。建物は3Dをもとにレタッチしています。
影の淵に色を入れるのがマイブームでした。



roku_image
2012
The world of roku Color script
ロクの世界ではPhotoshopのレイヤーモードは「通常」しか使わない、
という縛りを設けて作業しました。
右上の夜のシーンは上手く表現できたと思います。



roku_wayn
2012
The world of roku Modeling design
ウェインの三面図では髪のパーツ作りに悩みました。
できるだけ少ないパーツで自然な形を作るために何度も描き直しました。



roku_miru
2012
The world of roku Miru face pattern
キャラクターの表情を豊かにするため、絵コンテを見ながら細かい表情集を作りました。
3Dモデルを使わず、1から紙に描くと勢いが出るので
その後のアニメーション工程にも効いてくると思います。



roku_comic
2013
The world of roku Comic
絵本のおまけに載せたスピンオフ漫画です。 トムトムのデフォルメが難しくて、
ほっかむりの おじさんみたいになっちゃうので苦労しました。



rsc_image
2014
Robber's company Concept art
クリア感を出すことと、粗密を意識して描きました。
プロップひとつひとつのデザインは記号的ですが、
地形や配置はリアリティーを大事にすることで世界観のバランスをとっています。



rsc_char
2015
Robber's company Character Image
「ポップでスタイリッシュ」をテーマに、パッと見てキャラクターの性格がわかるように
デザインしました。個性を出すために監督の奇抜なアイディアから
インスピレーションを受けることも多いです。





ここからはUGOKIのデザイナーと広報を担当している
蛯沢あゆみさんを紹介したいと思います。
ご覧いただいた設定画やイメージボードは
全て蛯沢さんが担当してきました。

photo_evt

蛯沢さんはもともと広告代理店を目指していたんですよね?

「はい、美大では広告デザインを中心に学んでいました。
手描きアニメーションも作っていたんですが、
本当にやりたいことがわからず、ずっとモヤモヤしていて。
そんな時にちょうど開催していたPIXAR展(2006年)を見に行ったんです。
もう、すっごくドキドキしたことを覚えています。
PIXARが好きでCGアニメーションには興味があったんですけど
3Dソフトはまったく使えないし、数学的で一番苦手な分野だから
自分には無理だって思い込んでいました。
展示を見てアナログで絵を描く仕事があると知り、
これを仕事にしたい!って、それまでやってきた
広告デザインのことはすっかり忘れてしまいました。」



その後CGプロダクションでデザイナーの経験を積んで
UGOKIの活動を始めたわけですが、最初の作品となった
「ロクの世界」についてお願いします。

「なにもかも手探りでした。ストーリー、キャラクター、
背景、絵作り、音楽、アフレコ…オリジナル作品をゼロから
作り上げることは初めてでしたから。
でもたくさん研究したことで、かなり経験値が上がったと思います。
たぶん、作品の規模が変わっても基盤は「ロクの世界」ですね。」



「Robber's Company」でテイストが変わりましたが?

「ロクの世界は子供や家族向けだったのに対し、
Robber's Companyは大人向けの作品なのでテイストも
大人が見て好きだなって思ってもらえるデザインを目指しました。」



主人公Funnyのデザインのポイントを教えてください。

「ずばり、萌え×スタイリッシュです。
Funnyはファッションデザイナーを目指している女の子、主人公としても
個性的なキャラクターを描きたいと思っていました。
以前からアニメのキャラに萌え走る自分と、スタイリッシュなファッションに
憧れる自分がいて、その二つをうまく両立できないでいました。
そんな歯がゆい思いがずっとあったので、 萌えアニメで特徴的な
「お尻より長い髪の毛」とスタイリッシュな「記号的要素」を
合体させるアイデアが上手くいったときは嬉しかったです。
両方を兼ね備えることでFunnyに個性がでて、自分の理想も詰め込めました。」



figure_evt

最後に新作「Robber's Company」の意気込みをお願いします。

「今作のアートワークはキャラクターに力を入れています。
とにかくFunnyを可愛く魅せられるように頑張りますので
公開まで楽しみに待っていてくださいね!」



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2015.9.16