STUDIO UGOKI

EVENTS
台湾ならではの魅力を世界に配信!
台湾未来映画週間


10月22日、23日の2日間、
台北駐日経済文化代表処台湾文化センターで
行われた台湾未来映画週間に行って来ました。

昨年の台湾アニカップで知り合ったプロデューサーの
林(リン)さんから「遊びにおいでよ」と、
声をかけていただいたことが切っ掛けです。
今回はそのイベントの様子と
林(リン)さんのインタビューをお届けします!






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このイベントは台湾の実写や
アニメーション作品を35本上映し、
映像作品の鑑賞を通して台湾ならではの魅力を
世界に配信し、日本と台湾の映像での人材も文化の
交流を通じて、映像の発展性を向上させるように
促進していますとのこと。





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主催者やゲストの方々からの挨拶。
その後作品の上映が行われました。





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上映された作品について監督さんを交えての座談会。
来場者からの質問コーナーも盛り上がりました。





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上映会後の交流茶会。気さくな3人の監督さん。








ここからは台湾未来映画週間のプロデューサー
林(リン)さんのインタビューをお届けします。
台湾や日本のアニメーションについても聞いてみましたよ!




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林瑋倫(WEI-LUN, LIN)

1984年に台湾台中市生まれ。
日本・カナダに十年近く滞在し、日本京都市立芸術大学院を卒業。
台湾は世界を見るべき、世界にも見られるべきという初心で、
台湾に帰ってから多くの国際連携事業を創立し、その領域はゲーム、
アニメ、映画、イラスト、授権貿易にわたる。



高尾「今回のイベントを催した林さんの狙いを教えてくだざい。」

林「それはとても簡単です。東京国際映画祭の
期間に台湾の映像も日本で上映したい。
これがまず第1の目的になります。
また台湾の映像作品は実は沢山あるのですが
でも海外で上映できる機会が物凄く少ないので
この様なイベントを作りました。」

高尾「2日目はアニメーション作品も上映されますが
CGの作品はありますか?」

林「手描きの作品もCGの作品も両方あります。」

高尾「台湾ではどちらが人気がありますか?」

林「台湾ではしいて言えば手描きの方が人気があります。
手描きの繊細な表現力の方が豊かに感じます。
CGの方が表現の幅は難しいと感じますが、
でも上手くやっている監督も出てきていると思います。」

高尾「林さんが注目している日本のアニメーション
作品はありますか?」

林「劇場アニメなら特に細田守監督の作品は
凄く期待していて、新海誠監督も同じく
期待しています。作品は全て観ていますしね。
日本だとやはり手描きのアニメに期待しますね。」

高尾「ではアジアの視点で見るとCGアニメーションの評価は?」

林「アジアだとCG作品の方がとても多いと思います。
それはCGの方がコストが低いというか、
手描きの場合はスタッフも沢山必要になりますし
短期間で沢山作る場合も、CGの方が向いていると思います。」



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高尾「アジアのCG作品の中で気になった作品はありますか?」

林「少し前になりますが、中国で作られた
『西遊記』は凄く表現力もあってよかったと思います。
実は今年台湾でもCGと手描きの長編映画が
それぞれ1本づつ作られています。
ただストーリーはいけるかどうか分かりませんね、
少しアートっぽい作品なので
観に来る人が少ない可能性があります。」

高尾「日本でも観れますかね?」

林「うーん。どうでしょうか(笑)」

高尾「期待しています(笑)。
最後に林さんは沢山のイベントをプロデュースされて
いますが、今後ビジネスに繋げていくことは
考えられていますか?」

林「いや~ビジネスは全然考えていないですね。
これは本当にボランティアでやっています。
お金を使う方ですね(笑)。
でも自分のルールというか、自分の信念として
仕事は半分ビジネス、半分ボランティアの感じで
やっていこうと決めました。
この配分が自分にとって楽しかったんですね。
本当に楽しい。それに誰もやっていなかったから。」

高尾「それは?」

林「最初のきっかけというか、ボランティアで
やっているイベントはほぼ台湾では誰も
やっていなかったらか、オレがやるしかない
という使命感というか。」

高尾「かっこいいですね!」

「日本語で言うと社会企業になるのかな、
もちろん自分の本業もしっかりやってますよ。
コンテンツ産業全般に関わる仕事を半分やってます。
イベントは本当にボランティア。」

高尾「でもそれが楽しいんですね。」

林「まぁ、楽しい(笑)」

高尾「林さんの今後の活動に期待しています。
今日はどうもありがとうございました!」





台湾未来映画週間についていかがでしたでしょうか。
今後のUGOKIの予定ですが、来月23日に行われる
コミティア122を見に行きたいと思っています。
その内容も順次お届けする予定なので
どうぞご期待ください!






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 2017.10.26